・大正10年 創業開始

当店は初代店主「東 重喜(ひがし しげき)」が大正10年(1921年)頃に行商を始めたのが始まりとされています。

初代店主「重喜」は大正14年に生まれ育った故郷「和水町(旧 菊水町江田)」から「山鹿市鹿北町岳間地区(旧 岳間村)」へ妻の「シマ」と長男「重人」を連れ、現在当店のある場所へと拠点を変え商いを再開しました。

開業当初は屋号もなく行商で熊本県の県北地域を中心に地元山間部の特産品である岳間茶や手作りの桶、炭などを沿岸部まで自転車で運び商いをしていました。また、帰りには行商先の沿岸部地域の特産品(乾物やオキアミなど)を仕入れて岳間地区で販売をしながらシマと10人の子供たちを養っていたそうです。(※当時は今のような整備された綺麗な道路はなく、現在の鹿北町~荒尾市の悪路な農道を重たい自転車を何日も漕ぎ、行商先と岳間を行き来していたそうです。)

・昭和23年 東 重人 二代目店主として商いを承継

昭和23年に第二次世界大戦に出兵し日本敗戦後、捕虜としてシベリア抑留中だった重喜の長男 重人(当時27歳)がソ連のハバロフスク(現ロシア)から無事に生還した事から戦争中も続けていた行商を長男の重人へと引き継ぎ、当時一番売上が好調だった岳間茶の生産(一部委託)・加工・販売の商い中心へと徐々に移り変わっていきました。(※のちに屋号を「東茶舗」とした。)

・昭和50年 六男 東 信昭 独立(のれん分け)

 学生時代から重喜と重人の手伝いをしていた信昭(のぶあき)は東家の実家のある玉名郡江田村(現 和水町)へ出戻りし、住まいと店舗を作り岳間茶専門店として開業しました。

 ※現在は信昭の長男 昭男(あきお)が店主を務めております。茶の仕上げ・加工などは店舗それぞれで行うようになっていますので製品は全く違うものになっています。

・平成12年 加工場・店舗の移設

 以前の加工場、店舗の場所から数百メーター離れた所にあった鹿北農協(現 JA鹿本)の茶工場を改修し加工場と店舗を移設しました。改修した新しい加工場には茶仕上げラインと茶専用保管庫(冷蔵・冷凍 各1室)を新たに設け、作業の効率化と品質の向上・保存に力を入れました。  

 ※茶冷蔵保管庫では緑茶製品の保管の他に、ほうじ茶の原料や和紅茶(国産紅茶)の低温熟成などもしています。

・平成13年 茶自動袋詰め機(リーフ製品専用) 導入

・平成18年 東 和行 三代目店主として東茶舗を承継

 二代目店主 重人の長男 和行(かずゆき)(当時45歳)が三代目店主として東茶舗を承継しました。

・平成19年 屋号を「岳間の郷ひがし」へ変更

三代目店主 和行が命名しました。屋号「岳間の郷」(たけまのさと)とは、当店をご利用されたお客様の心のふるさととしてお客様の記憶に残り続け、お客様たちや地元の方々が気軽にお茶を一服しに寄れる心休まる憩いの場としてありたいと言う思いから「岳間の郷」とつけられています。

・平成27年 茶合組機(配合機)導入

・令和元年 ECサイトでの商品販売開始(Amazon・楽天市場)

主要販売商品・・・岳間茶、ほうじ茶、山鹿紅茶 (各ティーバッグ)

※商工会推薦の委託会社による販売(ベンダー・セラー)

・令和3年 創業100周年 店舗ロゴ新調

創業100年ということで新ロゴのテーマを

「これまでと、これから。」

として〇(円)の中の自然(風景)とお茶を東で繋いだロゴを制作しました。

・左上:岳間茶    ・右上:岳間に吹く涼やかな風 

・左下:岳間の山々  ・右下:岳間を流れる清らかな清流

「先代家族が岳間に移住し商いを始めた当初より、岳間の豊かな自然と心優しい地元の方々、またご愛顧いただいておりますお客様やお取引先様とのご縁に支えていただいたからこそ岳間の郷ひがしの今があると感じ、家族一同感謝をしております。

 これから先、ご縁があります方々にも東家を支えていただいた温かなご縁が私たちを通じてまた新しいご縁へと繋がっていきますように願い、新しいロゴに想いを込めています。」